靏崎 一憲さん

 私は熊本地震があった直後の7月に、福岡県宗像市から阿蘇市に移住してきました。

 移住して翌年3月、我が家からほど近い小堀牧野の野焼きに遭遇しました。以来、野焼きボランティアに参加しましたが、参加したからには色んな牧野に行ってみたいと、事務局に無理をお願いし、野焼き、輪地切り、輪地焼き、牧柵補修を含めると約60をこえる牧野に行かせて頂きました。その中には残念ながら野焼きが中止となった牧野もありますが、一つ一つの牧野のことは鮮明に記憶しています。

 ボランティア活動に臨んで心がけていることは、活動に参加された皆さん、地元の皆さんに積極的に話しかけようということです。経験の少ないボランティアの方には安全第一の観点から風向き、地形、茅丈、いざという時の避難路等について意識づけをしなければならなと。また、地元の方とのコミュニケーションも心がけています。しかし、近年は小堀牧野の管理人、崇城大学の研究所跡の管理も引き受けていることから十分な活動ができなくて、リーダーとは名ばかりであることを申し訳なく思っています。

 来年は喜寿を迎えますが、幸いに足腰はおかげ様で丈夫です。少しでもお役に立てるように頑張るつもりです。

(草原だより 97号より)