髙津 幸敏さん

 実家が阿蘇で、子どもの時は馬や牛の肥育(繁殖)していました。現在のようにトラックもなかったため放牧地まで歩いて放牧しに行った思い出があります。

 また、秋には採草機械はないため大鎌で草を刈ったり、のちに刈払機となり冬の飼料として採草地に刈干を採草に行ったものです。50年も前の話です。

 熊本地震後に野焼き支援ボランティア活動のことを知り、退職後でもあり応募して今年で7年目になります。

 南小国町の赤馬場東牧から活動に参加し、防火帯作り(輪地切り、輪地焼き)・牧柵補修・草原保全活動や、今年で6年目になる茅刈活動にできるだけ無理のないように参加しています。

 阿蘇で生活することが草原を維持する時代から、草原を見て「どう思うか?」「どう感じるか?」多様性の時代であるならば、それを何とか維持したい。最終的には各牧野組合が決めることですが、最近、野焼きも「延焼リスク」や「組合員の高齢化」により段々縮小の傾向です。阿蘇には火山もありますが「広大な草原があっての阿蘇」です。それを守るために、1日でも長くお手伝いができればと思っています。特に若者がこの活動を知って参加してほしいと願うばかりです。

                         (草原だより 99号より)